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上野でやってた,大回顧展とは全くの別物。
こちらのダリ展は大阪・名古屋・北海道のみ。

真っ赤な展示室があったり,ダリが作った万博のパビリオンと同様に天井からコウモリ傘を吊り下げたゾーンがあったりと,すっごくこだわった展覧会でした。
油絵は約40点とやや少なめ?だけど残りの約140点分のアイテムがすごかったですよ。

小さなショットグラスが50個くらいくっつけられた[催淫作用のあるタキシード]とか,著書のための膨大な手稿とか,パビリオン作製の様子を写した写真とか。
巨匠,エキセントリックすぎます!(笑)

ニューヨーク万博にフランスのパビリオンを,てことで依頼を受けた巨匠。
<ヴィーナスの夢>というテーマで人魚に扮した女性モデルが泳ぐプールや人の体をモチーフにした椅子やオブジェなど意気揚々と過剰なほどに作ったは良いけれど。
ボッティチェリの<ヴィーナスの誕生>のヴィーナスをファサードに据えようとして,パビリオンを依頼した偉いヒトと大揉めに。
ヴィーナスの頭を魚に挿げ替えて,肌にも青緑っぽい鱗を描こうとしたのがダメだったようで。
巨匠もかなり抵抗したようだけど結局ヴィーナスの頭部は挿げ替えないことに。
相当むっかりキたようで,「創作への何ちゃらかんちゃらに対するナントカ宣言」みたいな
やたら堅苦しい表題をつけた抗議文を大量に刷って(A4サイズくらい),それをニューヨークの高層ビルの屋上から撒き散らすという抗議行動に出てたという。

…巨匠,そんなにむかついたんですね(笑)。
もう大好きこのヒト。

フランスのTV局制作のドキュメンタリー(50分くらい)も上映されててうっかり座って30分ほど見てしまったんだけど,その内容がまた(苦笑)。
作品の搬出入や設置の現場でステッキ振り回さん勢いでああしろこうしろ陣頭指揮していたり,あっちこっちうろうろした挙句帰るときに通行人にぶつかったり,もう大概良いお年,十分“御大”って言われる感じになってるのにぷらりと酒のCMに出演したり。

最初は「すごーい。芸術家だーダリすごーい」て感嘆しつつ作品見てたんだけど,だんだん「巨匠!巨匠何やってんスか!ドコ行ってるんですか!自由過ぎですよ!」とつっこみモードに(苦笑)。

心の中のいやーな部分を引っかかれるような,そんな感覚に陥りつつ且つ巨匠の奔放ぶりに愉快な気分になりつつ。
しっかり2時間以上かけて,どこまでも安定しない,不確かで自由なダリの世界を楽しんできました。

楽しかった!
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一昨日のアングラつながりで。

状況劇場か天井桟敷かいったら、ワタシは天井桟敷派、なワケですが。
でも、逸話(伝説とも言う)としては状況劇場側の方がちょっと好きだったり。

その中でも何と云っても四谷シモン絡みのエピソードがピカイチで。

状況劇場で役者やってた当時、見た目に反して誰よりアグレッシブで、天井桟敷との乱闘事件も、この人が先陣切って殴り込んで1番激しく暴れたりしてて。
結果渋谷署でお泊り2晩、なんてことになってたりもするんだけど。

でも、四谷シモンを彩る様々な伝説(個人的には神話といっても良い)は、知れば知るほど「あーこの人周りの人からとてもとても愛されていたのね」と思わせるものばかり。
もしかしてアイドル的存在でしたか、アナタ。女優たち押し退けて。とかフツーに思う位には。

夏の終わりのある夜遅く、状況劇場の偉い人2人(詳細失念。唐と澁澤とかだったかと)がバーだか深夜喫茶だかで飲みながら話をしていて。
次の秋冬のマフラーはどんなのが洒落ているか、という話になって。
長めで幅は細めなのが洒落ているだのいやいやそんなことはない、だの相当白熱し、結局、結論出ないじゃんどーしよ?てことになり。
取った手段が。

「…という話になっている。君はどう思うだろう。君が1番洒落ていると思うマフラーをして、
 今から僕たちがいる店まで来てくれないか」
と、四谷シモンとこに電話をかける。

だったゆー。
で。
何十分か後にその店に現れた四谷シモンはというと。

上半身裸で首から肩には青々とした芝生を巻きつけて登場。「これが1番素敵だよ」と。
しかもその芝生、電話来てから店に行くまでの間に新宿御苑寄って、そこで根ごと剥がして首に巻いて、そのまま店に向かったという。

天井桟敷の偉い人2人「さすがシモン。そーゆーところが大好きさ」と大満足で、その後3人でしこたま飲んだ、と。

大好きすぎる。

このエピソードのキラーぷり(=四谷シモンのキラーぷり)はホント半端ない。
この頃の彼は、舞台では白塗り眉なしメイクで緋襦袢はだけさせてィヤホォォゥウッな女形とかしてたんだけど、元々物凄い素材の良い人で。
普通にしてれば普通に美人さん。

そう,この人が作る人形のように。

「ピグマリオニスム・ナルシシズム」なんて今の四谷シモンそのままだし、澁澤龍彦に捧げた天使のシリーズも、その面影はどこか若い頃の四谷シモンを感じさせる気すら。
澁澤龍彦と出会った頃の、四谷シモン。

宝石のように大好きな、そんな事を思い出しながら。

人形作家って男性と女性で随分違うよねーとかも思ってみたり。ワタシの主観だけど。

女性の人形作家って、rareでhotでrealだよね。良くも悪くも。
同じセイでも「性」だし、そこから繋がる愛も「性愛」で「生」を通り越して「死」まで至るタナトス。
「生」も生む(産む)「性」を通して表現されていたり、男の人形であったとしてもその対となる女を見ざるを得ないというか。
それに対して男性の人形作家って本当に創り手になってる。
「聖」すら感じさせる「生」。「性」を削ぎ落とした若しくは両性を併せ持った存在としての「生」。
抽象的で、中性的で、中立的。「生」の体温も「死」の冷たさも遠い。

散々っぱらエキセントリックな、ギラギラした眼差しで写真に写ってた四谷シモンを見せられて、展示全部終わったところにいた、今の四谷シモンの姿を見て、展覧会図覧にサインをしてもらいながらその目を見て、心の底から思ったもん。

あー、この人、ああやって生きて、神になったんだなーて。
人形という存在を生み出す、その世界の創造主なんだな、て。

もう随分前のことのハズなのに、ものすごくはっきりと覚えてる。

それはこの人が、その存在自体が神の生んだ芸術だからなんだろうと。
アートでラブな男。
寒風吹き荒ぶ中、アートなデート。
美人さんと歩くのは気分が良い。

[Vivienne Westwood, 35 Years in Fashion]
女王Vivienne Westwoodの大回顧展。
あちらを見てもこちらを見ても出るのは感嘆のため息ばかり。
いやもうすばらしいとしか表現の仕様がない。
体のラインを極限まで美しく、挑発的に表現するVivienneの服には絶対魔法がかかってる。
そんなお洋服150点(靴・アクセは500点ほど)に囲まれ、うっとりな2時間。

「SEX」時代のショップの様子記録した映像とかあってものすごく興味深かった。
ラバーの服を着る店員の様子をすっごいフェティッシュな感じで録っていて、とてもヨカッタ
ヴィヴィアンのインタビュー映像も彼女の精神と生き様を良い意味で「見せ付けて」くれていて。
私はただ、美しい服を美しい人に着てもらいたいだけ
…。
がんばります。色々と。贅肉でカラダだぶつかせてる場合じゃないわ。

でも、某映画とその原作者の品のない収集ぶりでVivienne Westwoodのショップが最近いかがなものか、な客にとんでもなく荒らされているって雑音もかなり入ってきていただけに、このヴィヴィアンの言葉を耳にして、ホントそーゆー奴女王様に死んで詫びろ、と思ったことでした。

それから、Vivienne Westwood MANの方の店長さん(店舗は敢えて伏せ)。
さばさばした空気のカッコイイおねーさんだそうですが。
筋金入りのJスレらしいですよ。
LUNA SEA時代から好きで、未だに辛くてLUNA SEAの映像も音源も見れない聞けないだからJのライブも(勿論スケジュール的なこともあるが)行けない。ってくらいの。
むしろこういうおねーさんこそライブ会場に足を運んでほしい…美人&カッコイイ人好きとしては。

よかったね、J。おしゃれでカッコイイ人がアナタのファンにいるよ!(笑)



銀座でお昼を食べて、国際フォーラムへ。
[SNOOPY LIFE DESIGN -happiness is the 55th anniversary-]
その名の通りhappinessに溢れる空間でした。

パンダの着ぐるみ着ちゃったスヌーピーと、ぴよぴよロックなウッドストックにめろめろ。
ニットのマスクかぶったウッドストックもかわいかったなぁ。

個人的にはクサマトリックス(《水玉脅迫》)に飲み込まれた赤い水玉スヌーピーとメタリックグリーン×ゴールドのトライバルや、フレイム柄入ったウッド調、脳やら筋肉やら牙やら透けて見えちゃってるめっちゃ強い感じにカスタムペイントされちゃったスヌーピーがお気に入り。
花紅」も面白かった。

幸せな空気にほわほわしながら、会場を後にしました。
渋谷で手軽で美味しいイタリアンに舌鼓、締めに雰囲気がすごくいい珈琲屋で一服。
こんなところに!てトコにあるお店。いいお店でした。
歌舞伎町のスカラ座が店閉めて(京王モールに移ったけどアレはスカラ座じゃない!)から、こういう本当に雰囲気を楽しむお店って探せてなかったので、とっても嬉しい出会い。
今後もご贔屓にさせていただきまーす。

アートでラブでハッピーな一日でした。
このサロメに、逢いたかった。


あとは、[一角獣]。
絵の具で装飾の細部を描くのではなくて、墨の線を透かすようにして、表現する。
作品に幻想的な空気を纏わせるこの手法が、一際生きるのがサロメとヨハネの首を描いたこの[出現]と、もう1枚。[一角獣]。

この2枚の為に行ったつもりだったんだけど。
モローの習作や素描の出来のよさに驚嘆。
鉛筆だけで描いた線の、表現力の凄まじさったら。
むしろ、ワタシ絵の具よりも彩色してない方が好きかも。

良いひとときでした。
要は蓄積すること 忘れないよ も 覚えてろよ も
御見知り置きを
なまえ:
[es]
しごと:
気まま
方向性:
ぷらぷらと
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