じぇー5Daysの最終日,マチネで[キャバレー]観劇。
みんなで参加のライブの前後,お芝居なんかを抱き合わせ
するのが最近の定例。
何故だかえらく大変だったチケット争奪戦をどうにか制し,お久しぶりの青山劇場へ。
一幕のオープニングは上々。
セットのネオンの雰囲気も退廃的で◎。
MCサダヲのイカガワシイ前口上に,セクシーなダンサーたち。
出し惜しみなく披露されたbareムネに心の中で「ナイスおっぱい!」とthumb up。
きたきたきたーっとわくわくうきうき,だった…んだけど。
あれ?
正直,なんだか,すごく退屈,なんだけど…何でだ?
何が悪いって訳じゃないんだけど,つまんない。眠くなる。
シュルツ(小松さん)とシュナイダー(秋山菜津子)のシーンもダメなわけじゃない。
むしろ秋山さん,あんなに美人なのに極自然にあのキャラができるのって凄いことだと思うんだ。
でも,「耳で聞いてるから目,閉じてていい?」って。
全体的に単調ってのもあるし,平均的な演出の付け方に平均的にしか応えてない役者の良い子ぶりというか小ッささがダルいというか。
サダヲが全力でがんばっても,エルンストの村杉さんが窓ガラス割りながら登場・退場したりしても,その他の役者があんだけ優等生だと,ね。
森山未來くんも村杉さんとのシーンと,松雪とのシーンで全然感じが違ったし。
つか,やっぱ松雪は舞台には向かないと思うよ。
テレビで綺麗に撮ってもらってるのが一番だ。
細くて美人だけど,それだけ。
この作品はもうどうしようもなくライザ・ミネリのあの印象が強いから松雪もご愁傷様だと思うけど。
でも,けど,それにしても色気が足らない。迫ってくるものがない。
あの,椅子を使ったダンス。落胆した。本気で落胆した。
あんなになんでもなーくさりげなーく印象に残らないダンスで終わってしまうなんて…!
今回のこの作品,個人的にあのダンスを生で観れるってのが観劇動機のかなりの部分を占めてたから,何だかもう本気でガックリ。唖然としたもん,色気のなさに。
あーあ。あーあ。。。
…似たようなことを,2年程前にも同じ青山劇場で思っていた自分がいました。そういえば。
もうこれは確定だと思うわ。
今後,松雪が出る舞台はちょっと考えることにする。
退屈で体感時間長すぎた第一幕に比べ,第二幕は驚くほど小気味よく。
やればできるじゃん,みたいな。
ま,ストーリー的にも急激に動くからなんだろうけど。
幕間に,木の枝(小さくはない)持った小松さんが客席通路うろうろしながら「早く席に着いてください?このチョコポッキーで突っつきますよ?」とか何とかぐだぐだ言いながらイイ感じの酔っ払いシュルツさん演ってたのはナイスでした。
似合いすぎだ。
差別主義的な物言いをするエルンストに対しての,未來くんの鮮やか過ぎる跳び蹴りも素晴らしかった。
サダヲ直伝,だよね?(笑)
さすがダンサー。空中姿勢美しい。打点高い。
あと,パンフ読んで気付いたんだけど「マネーソング」のドイツ娘までうっかり演ってたり。
未來くん!マジ気付かなかったんですけど!
ラインダンスにしらっと紛れてたサダヲちゃんも途中までわからなかったけどさ!
ドイツ娘だけはどんなに思い返してもわかんなくて聞きました,友達に。
アクロバティックなポールダンスしっかりキメた,おしりにドイツマルクくっつけてたあの娘でしたか。
脚も綺麗に細くて,全然違和感なかったよ…おしりもちっちゃかったし…。
未來くんってば。
やっぱ気になる役者。
この子,好きだー。
立ち姿がいい。
少しクセのある「ブサ可愛い」演技が良い。
がっつりな男芝居出てくれないかな。
ロマンスとか愛憎とかそーゆーのは相手役の女優に引っ張られちゃうから。
ガチ系な作品だったらいつでも行く準備はできてるんで。まじ頼みます。
サダヲちゃんがスバラシイのは予想通り,期待通り。
衣装もドラえもんヒゲ描いた白塗りメイクもかぁいいかった。
一幕,辛うじて寝ずに済んだのは偏にサダヲちゃんのおかげ。
でもって今回村杉さんがすごくすごく良かったと思うのだけど。
なんだろ,エルンストってそもそも薄っぺらい人物だから。
その,薄っぺら感というか薄っぺらいからこそ感じるあーコイツ信用できねえな的な胡散臭さとか,無駄な良い人感とか。
そーゆーのが巧く出てたように思う。
Tシャツにジーパン,首にタオル巻いたグループ魂のバイト君の印象しかなかったから,ぴしっと着たスーツ姿が案外きちんと見れるモノだったてのも嬉しい誤算だったし。
男役者はがんばってたと思います。
うん。
衣装も舞台装置も良かったし。
ただ,女で魅せる芝居の,女パートがそれ以外に比べると弱かったかなーと。
そんな感じ。
PR