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3時間半の芝居を観終え,演舞場から出た途端。
飛び込んできたのは雨音,濡れた路面,ぼたぼた降り,落ちる雫。

一瞬。あ,と呆気に取られるような。あれ,セット?とうっかり思っちゃうような。

そんな仕込み。嬉しくない(苦笑)。
最寄りのコンビニにダッシュで駆け込んで。
誰だよ今日降らせたの。サダヲか?とか言いながら。

とりあえず,これから観に行く人へ。
セット凄いよ。
おべんと要るよ。
パンフ凄いよ。

パンフ入れるための大き目の鞄,とか持っていくと逆に地獄を見ます。
抗わず,小さいバッグで行きましょう。
ただ,手提げ系よりはショルダー掛け使いできるバッグがよろしいです。

そんな感じ。

(ネタバレはないと思うけど大阪公演見に行く人は以下注意。)

++++++++++++++++++++++++++++++++++++

冒頭の,ライ(染五郎)と森の3人の魔女とのシーン。
「光と水と土」このキーワードに,思わずにんまり。
この物語が,スサノオ・サーガの大きな流れの中のひとつである,その証拠。
スサノオ・サーガの「森」は,人を狂わせ,また自らも狂う。
世界観的に大好きな設定なので,その世界が,まだちゃんと新感線の中に生きていることを
嬉しく思う。

やたら豪華なパンフによると,今回の作品は[リチャード三世]+[酒天童子]。
ストーリーはよく練られていて,さすが中島さんって感じなのだけど。
ちょっとだけ人物相関がわかりづらかったかな?
見せ方のせいかとも思ったんだけど,やや説明不足だったのかもしれない。
今一つわかりにくくて,色々把握するのに少し時間かかった。

染さまはさすがにもう慣れた感じで。しっかり新感線に馴染んでる。
後半の成り上がった後の衣装,ちょっと好きだ。
染さま演じるライは「リチャード三世」なんだから,もーっとエグくても良かったのにな,
と思うんだけど。案外お綺麗にまとまっててちと残念。
もっと醜くて何もかも救い様ない悪党だった方がワタシは好みだなぁ。

ライの弟分,キンタ役はサダヲちゃん。可愛かった。
サダヲちゃん,お歌のシーン,誰よりもよく声が出てた。大変よくできました。
さすがヴォーカリスト(苦笑)。
でも,サダヲ好きとしてはもうちょっとサダヲ活躍させて欲しかったなー。
勿体無い。ある意味贅沢な使い方とも言うけど。
その子,結構色んな事できる子なんで。もっとサダヲらしさを発揮させてあげてください…。

古田さんと高田さん,粟根さん辺りがしっかり脇を固めてるから安心感つうか
作品としての安定感も凄いしね。
個人的にはイチノオオキミ役の田山涼成さん,好きだなぁ。
特に,シキブ@高田さんに毒を盛られて死ぬ,最後のシーン。
恋をしてる君が好きだよ,だから恋をしなよ。でも,あの男だけはダメだよってセリフ。
なんか,すっごく良かった。お気に入り。

あとは第二幕冒頭の,ヤスマサ将軍とライの殺陣。
殺陣というよりもう舞だよね。剣舞の様相。
身のこなしや衣装がひらりと翻る一つ一つが計算されていて,とても美しかった。

その,美しい殺陣に続くツナ(秋山奈津子)とライのシーン。
ライがツナに手土産に持ってきた珍しい果実(パイナポね)が,
殺された夫ヤスマサの首に見えてツナが戦く,というものなんだけど。
ヤスマサの首を眼前に掲げるツナ。

…サロメだ!

咄嗟にそう思った。
モローの,というよりはビアズリーの描いた,えぐい方のサロメ。
本当に,驚くほど。その一瞬は絵画のようでした。
いのうえさんのこーゆーこだわりというか美的センスが好き。
こういう一瞬をスッと見せられてしまうから,新感線からは離れられない。

参るよねえ。
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