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日本映画専門チャンネルで見てるんですが。
すごいわこの映画。
映画じゃないもん。演劇。芝居、じゃなくて演劇。アングラ演劇の空気そのまんま映像にした感じ。
世界を切り取るカメラが既に演劇の目だ。
状況劇場、天井桟敷、大駱駝鑑、土方巽、唐十郎、寺山修司、麿赤兒、四谷シモン、横尾忠則。
そんなモノたちがスクリーンの後ろでにたにたわらっているような。
気配というよりも、明確な存在感。
…ヤバイ、めっちゃ好きだ。

何もかもがおどろおどろしい演出で。
岩下志麻の白塗り眉無しアイライン黒囲みメイクも怖けりゃ
三國連太郎の迫真過ぎる演技も怖い。
土方巽とその仲間たち(暗黒舞踏派)が全身白塗りで蠢いてる絵もコワけりゃ
その後ろに流れてる音も怖い。
って、なんかこの雰囲気ワタシ知ってる。この音と空気、知ってる。

あ。
音作り、武満 徹、…だ。
わわー。
あーなーたーでーすーかー。
NHKの、それこそナレーション覚えるくらいに何度も何度も繰り返し見た「未来への遺産」。
この番組も音が怖くて、出演してる女の役者さんが白塗り&アイラインぐるり黒メイクで怖くて、
幼心に素材は素晴らしいが構成がホラーだ…と思った記憶が。
そんなトラウマティックでメモリアルな番組の音を作っていたのも、武満 徹。
(ちなみに確認してみたら[卑弥呼]も[未来への遺産]も同じ74年リリースだ。やっぱりか)

何かもう好きすぎて嬉しくなってきた。軽く興奮気味です(変態ぽい)。
岩下志麻、寄ると白塗りだから怖いんだけど、やっぱすっごい美人だ。人形みたいな横顔。
もさーとしたいかにも70年代です!な顔と骨格した俳優陣に混じって
1人際立って整いすぎてるマサカリ草…草刈正雄。
なんなのこの人。
美形過ぎる。
1人だけ池田理代子が描いたみたいになってるけど大丈夫ですか。
異質。
そんな彼が暗黒舞踏派さんたちに生爪剥されて血まみれになりながら顔に刺青入れられる
場面は本当にヒトのいろんなモノを刺激して大変です。
その周りで白塗り男女群がヤッてたりするから尚更です。よく見たら鶏姦も。何に対する挑戦だ。
白塗り志麻が同じく暗黒舞踏派さんたちに襲われて殺される異形さも以下同文です。

圧巻なのはラスト。
圧巻ゆーか、ぎゃふん?
そーなるかぁぁぁ!て。声出た。
まさに演劇的手法。
蜷川幸雄とか野田秀樹とか好きだよね、そーゆーこと最後の最後にやって全部持ってくの。
なんかホントすごいよ。
久しぶりにキたというか。ゾクゾク、なんて生易しい言葉で表現するのがもったいない位の。
叫び出したいような、踊り出したいような、泣き喚きたいような、そんな衝動に近い感情。

録画して、もう一度見よう。
前半ちょっとザッピングしてたから抜けがある。勿体無い!!
ちなみに、放送予定は
  2005年09月01日(木) 28:10
  2005年09月10日(土) 28:40
  2005年09月16日(金) 25:45
…と、なっております。
http://www.nihon-eiga.com/prog/102825_000.html

よろしければ、どうぞ。
召しませ悪夢?(笑)
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