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欲望という名の電車[欲望という名の電車]。

この作品といえば,文学座の杉村春子さんのブランチと北村和夫スタンリーがまず最初に挙がるんだろうけど。

新劇が,やっぱりちょっと肌に合わないので。
そして細切れの映像で見る色んなブランチの雰囲気が微妙に鬼気迫ってて怖かったので。
2001年ブランチ篠井さんVer.初演の時も,この前の,スタンリーが古田さんだった公演も,何となーくムリかな~?てスルーしてた。

で,何となーくスルーした古田スタンリーVer.がえらく評判が良かったのと,ココ最近,3軒茶屋婦人会やらで少々個人的に篠井さん熱が増してるのと,そろそろ腹括って観ておかないとな,とちょっと諦念にも似た覚悟ができてきたのと,スタンリーが有起哉さんだったのと,…そんなような要因があれこれ重なって。

気付いたら手元のチケットの形になってた。

微妙にてんぱってる中,観に行ってみましたが。

まず。
何よりも。

スズカツさん。やっぱストレートプレイがいいよ。やっぱいい。凄くいい。
腹に重くクる後味,すごいと思う。
もう何かロックミュージカルとか演出しなくていいです。まじで。

そしてスズカツ作品に出てる伊達君がむしょーに好きです(笑)。
芝居始まってから,伊達君出てるの気付きましたが。
篠井さんと有起哉さんしか気にしてなかったから,ノーマークだったのでちょっと儲けた気分。
伊達君の好青年っぷりにやられました。
ブランチじゃなくてもうっかり嫁に行きたくなる好青年っぷり。
でも何となく貰ったはいいけどすぐ嫁に逃げられそうな雰囲気が拭い去れない好青年。可愛かった。

…有起哉さんの背中とか脇腹とかが微妙にたぷついてたのはできれば見たくなかったです(苦笑)。
しゅっとしたイメージの役やってた[メタルマクベス]時に比べて,だからたぷって見えるのもしょうがないとは思うんだけど。
でも,なんだか,顔がちょっと…筧さんと区別つかなくなってたよー(爆)。
ま,それはともかくとして。
粗野な北村スタンリー。ぞくぞくした。途中,キツくてちょっと顔イーッてなったもん。

篠井さんは篠井さんという存在以外の何物でもないので,それでいいと思います。
好きすぎ。
背中華奢すぎだよ。
何なのあの色気。あの雰囲気。
文句なんてあるはずもありません。すいません,修行します。

スタンリーとブランチ。スタンリーと,ステラ。
舞台が南部,だからなんだろうなぁ。
粗野で強い男に,基本慎み深くて自己主張なんてしない,三歩下がって後をゆく,南部の女。
そんな感じがとってもわかりやすく表されてた。

ブランチに誘惑されかかる,新聞集金人役のTakuyaって男の子。
ミュでブレイクした子らしーんだけど。
(氷帝の芥川慈郎役やった子だそうだが,知ってる人情報プリーズ!/笑)
メンツ的に,完全に力負け。
存在がもう軽ーくなっちゃって可哀想なくらいだった。
がんばって!アナタ悪くないから!周りがちょっと化け物じみてるだけで!
もちょっと修行積んでまた来いな!な!

最後のシーン。
心がぎぎっと苦しくて。
ちょっと吐きそうなった。
入り込みすぎたというか,気付いたら引きずり込まれてた。
泣いて,喚いたら,ちょっとは楽になるのかな?て一瞬そう思うのだけど,次の瞬間に
「そんなわけあるはずないって,自分が一番よくわかってるのに。」そうひたりと冷たく諦めるような。
そんな苦しさ。

終演後グローブ座出たら冷たい雨が落ちてるし。
最後の最後,家にたどり着くまで。舞台の空気を引きずったままの寒い夜でした。


次は2008年秋に,スズカツ×篠井さんで[サド公爵夫人]ですって!
観ないわけにはいかないじゃない…!
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