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J@渋公の合間に30日のマチネで古田新太さんの[薮原検校]鑑賞。
開演前にBunkamuraのロビーラウンジで食べたサンドイッチプレートが,予想外に美味しくてちみっと幸せ。

六平直政さんもそうなんだけど,古田さんのスキンヘッドの似合いぷりがナイスでした。
違和感なさ過ぎ。
しかも髪の毛がある時以上に食えないヤツオーラ出てた。もう胡散臭いにもホドってものが。
古田さん,確かに蜷川さんの望む悪役像をきっちり表現していたんだろうけど。
その辺に関しては文句のつけようがないのだけれど。

でも。でも。でも。

でも,このビジュアルで20代ってのは無理だろさすがにーっ(笑)
役の設定年齢はるかに超えて悪いヤツになってましたよ。
つか,なんだろね,この人。なんでこんなにすごく自然に悪人なんだろう。
最近,実は悪い人じゃありませんでした,て役なんかをやってたりすると([朧の森に棲む鬼]とか)びっくりするもん。え,古田さんこのまま悪いことしないで死んじゃうの?ホントに?!え?!て。

そんなナチュラル・ボーン・悪人な古田さん(今年で42才)。
うっかりすると物凄い長ゼリ喋らされてたりするんだけど,流石でした。完璧。
前半の早物語は見事の一言。

田中裕子のねっとり情念系なオンナっぷりもよかった。
緋襦袢の乱れた裾から覗くしろーい脚が色っぽくて◎

公演レポートのキャプションにもある「どす黒い喜劇」て言葉がぴったり。
すごくすごくえぐいんだけど,そのえぐさすらも喜劇的。
滑稽で,愛嬌を感じるんだよなー何故だか。
杉の市の古田さんのキャラに拠るところが大きいのかな。
対照的な塙保己一とのバランスも観てて面白かった。
塙保己一って存在自体がもってるアンビバレンツさも興味深かったな。

あ,あと。舞台演出!

縄を効果的に使っててすごいなって思った。唸らされた。pic_yabuhara.jpg
あの縄は盲を導く命綱で。
でも盲を縛り付ける偏見や制度や社会のタブーで,それ自体が行く手を阻む障害物だ。

それでも,そういうモノが無いよりは,まだ,少しだけ怖くない。いずれにしろ,繋がっていられる,から。

音楽も生ギター使ってて,かっこよかったなぁ。
 冒頭の暗闇に響く三味線の鋭い音とギター。
ギターの曲調はスパニッシュぽい激情を伴っていて。

参りました。 やっぱすごいよ蜷川幸雄。
この人はどこまで行くんだろうねえ。

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