翻案劇,ということで純和風。
様式美此処に極まれりとでもいうべき世界観。
スズカツさんの本気を見たし篠井さんの本気も見た。
ただひたすらに美しく禍々しい2時間弱。
行者の森山さんの身体表現の素晴らしさは言うまでもなく。
(冒頭の登場シーンの,印を結ぶ手の美しさといったら!)
森山さんの舞踊と,和楽器の演奏とのぴったり息が合った間はとても気持ちが良くて,魂ごと引き込まれるような感覚を覚える。
グローブ座は円形で縦に高く取った劇場(ちっちゃい武道館型)なので,音の余韻が天井の方で渦を巻くようにぐるぐる回っていて,何とも言えない不思議な空間になってた。
生演奏の音の響きって凄く独特。
面白い。
舞の褒美に行者の首を所望したサロメに,慌てふためいて継父王が言い募る
「何が欲しいんだ?何でもやろう。わしが持っているものなら全て」のシーン。
サロメと継父王に夥しく降る真っ赤な花弁と,椿の花。
掴もうとしてもその両手から空しく零れ落ちる言葉のように,ひらひらと。
やがて切り落とされ,盆に載せられる行者の首を暗示するかのようにぽとり,ぽとりと。
鬼気迫る美しさ。息を呑む。
何だろう,これ。こんなのずるい。
行者の首を載せる盆が銀盆じゃなくて鮮やかな朱塗りの盆だったのは「とことん和風か!」とちょっとだけ残念だったけど,それでも,本当に素晴らしい舞台だった。
これだから篠井さんの舞台を追い続けるのはやめられない。
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