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丸山町の、映画館でやってたので。
今日は[ツィゴイネルワイゼン]。

ちょっと忙しくしてたらあろう事か[陽炎座]を
見逃してしまっていて。
こうなったら[ツィゴイネルワイゼン]と[ピストルオペラ]は
なんとしてでも見に行かないと、と必死でおでかけ。

週の真ん中、平日の16時前なんて時間帯で、
それでもちらほらと予想以上にお客がいたのが
流石と言うか何と言うか。

実は明け方見てた[リリイ・シュシュのすべて]の
口直しが出来たらなーとか、
そんな目論見だったんだけど。
鈴木清順はそんなに甘くなかったというね…(苦笑)。

原田芳雄演じる主人公、中砂がもーホント悪いヤツで。
ろくでなし且つ人でなし。Nothing for GOODですよ。
挙句シンナー中毒で誤って死ぬし。
すごくダメ。全般的にすごくダメ(苦笑)。

明らかに振り回されて困り果てさせられてる青地さんが可哀想。
でも、よくよく考えると中砂がNothig-for-GOODだなんて事は
誰でも3秒くらいでわかることで、そんなのとわかっていながら「親友」やってんだから
青地さんも自業自得と言うか、無意識的に巻き込まれたい願望があって
巻き込まれていると言うか、むしろ共依存に嵌まり込みやすいパーソナリティというか。

鎌倉の切通しはじめ、作中の風景の使われ方はお見事の一言。
場面の切り取り方とか、色遣いとか、本当に独特で、毒っぽくて。
吐息の湿り気と、空気の匂いを感じさせる。

出演者もみんな揃ってありえないくらい濃くて。
麿赤兒の気持ち悪さとかフツーじゃないもん。
この人出てくるだけで一気にアングラ度急上昇。

つうか。
この人今と変わってないんですけどどゆこと。
43年生まれで、この作品が80年公開だから、当時37歳くらい。
撮影当時は36歳くらいだったりして。
てことは今のJさんやINORANさんと同じくらい!(どーん)
ウソだ~っ。
この前獅童くんの舞台・丹下左膳で観たけど、今日のスクリーンの中の麿赤兒と大差なかった。
なんか、悪魔と契約した系の年取らない人とは逆方向で年齢を超越してる(苦笑)。
中砂役の原田芳雄と3つしか違わないのに役柄は「年老いた盲目の先達」だし。
この人に関しては時空が微妙に歪んでるんでしょうかね?

その他、樹木希林も奇妙だったし、青地の妻役大楠道代も
年齢(と肌のハリ)に似合わないブリッコな衣装でヘンな存在感を主張していた。

誰を見てもどのシーンも歪で奇妙なんだけど。
作品としてはなぜか不思議としっくりとまとまっているという。
やっぱり「鈴木清順恐るべし」この一言に尽きますね。ハイ。


どーでもいいけど。
サラサーテのツィゴイネルワイゼン。
吉本新喜劇の桑原和男の「神さま~」のネタのBGMって言ったらわかり易いでしょうかね?
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