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ご招待席来た…!(苦笑)

最前列のほぼ中央て。
歌舞伎町で新感線を堪能した後、下北沢に移動してちょっと休憩。腹ごしらえもこのタイミングで。
観劇ってお席の位置によってはお行儀選手権状態なるよね。

ちょっと前の日本映画専門チャンネルのインタで見掛けた、黒髪で黒ぶちメガネかけた顔ぱつんぱつんの獅童に似た誰かが正に獅童本人だった時はかなりどうかと思ったけど。
岩松了のきっついお芝居。
ちゃんと、ワタシの大好きなきっつい獅童になってたんで一安心。ほっ。

むしろ,すっごい痩せてて逆に軽く驚いたくらい。
青白いほどに色の落ちてた白い肌の色も。地底人ですか。
それはそれで大好物ですけどー。
いやーもう、生ッ白い手首に,鎖骨,くるぶしに。シャツとかパンツの下のホネっとした感じが。
ゴチソウサマデシタ(ふかぶかお辞儀)。

ていうかね。
芝居ほんとキツかった…(苦)。
気安く息をするのも憚られるような。
そんなピィンと張り詰めたような空気のままで,まさかの休憩アリの長丁場。
気力がもたないよーorz

獅童と辺見えみりとの相性のよさは相変わらず。
つか,辺見えみりがきっつい話の負荷に耐えてちゃんとついてきてるのにちょっと感動。
岩松さんの脚本も演出も,ホントにきつくて。
もう色々「怖かった」。
背筋がすうっと冷たくなるような。
そんな空気は[噂の男]から関西テイストとお笑い要素を全取っ払いした印象に少し近いかなって。勝手に思った(岩松さんのが全然容赦ないけどな)。

獅童くん。
大好き。人格的に大概ダメなところも含めて。
脆弱さと同種の繊細さ。脆弱だからこそ容易に箍が飛ぶ。無軌道に。
この人は役者(舞台人)だからそれでいいと思うし,そんな役者・中村獅童が心底大好きだ。

粗暴で凶暴,けどどうしようもなく脆くて弱い。今回のメインの役柄はそんな男。つか当て書き?
諦めて,諦められなくて世界の全てに憤りを感じて,鬱屈した哀しみを怒りが覆い隠してる。
ぐるぐると嵐のように吹き荒れるそんな内面が,薄くて脆弱な自我と外界との膜を簡単に突き破って表層に現れて。
でも,ふと,立ち止まった時に気づいちゃう。自分がどうしようもなく絶望していることに。後悔していることに。
怒りに満ち満ちた表情で自身の言い分と正当性を怒鳴り散らし,そこかしこにぶつけて。
そうしながら,唐突に口をつく言葉。

「どうしてこんなことになっちゃまったんだろうなぁ…」

何を言ってるんだ俺は,こんなこと思うわけないじゃないか,納得してイイ話だと思って乗ったんじゃないかこの話に。でも,本当は少しの,食うに困らない金が手に入ればよかったんだ,食い物があればよかったんだ,別に野良仕事でも何でもよかったんじゃないか,と。ぐるぐると廻る台詞,思考,感情,表情。決定的な自己矛盾。

第一幕終盤の,このシーンの獅童は本当に本当に素晴らしかった。
あまりに素晴らしくて,内心,にんまりしてしまった。

後半(第二幕)は,一人二役のもう片方,第一幕で獅童が演じた男に,そもそも身代わりになってもらっていたルイという男での登場。
エキセントリックさはなりを潜め,ただただか弱く品行方正で退屈な役だったので。
粗野な第一幕の獅童が懐かしくて仕方がなかった。
白いくらいの金髪をきっちりぴちっと撫で付けるから、見た目まんますけきよさん(by犬神家)だったし。

DVDになったら,買ってもいいかなーて思う。
秋とか底冷えに寒い冬の夜とか,ド鬱に浸りたい日とかに独り,鬱々と引き篭って見たい。

大満足。
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