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[トーチソング・トリロジー]観てきました。

開演1時間前に当日券を買って、VIRONで休憩のときに食べる晩ごはん用パンを買って。
開場早々入って席に着いて。
貰った分厚いフライヤーの束をぺらぺらチェックしながら開演を待つ。
今日の席はN列20番。会場の全てを見渡せる,最後列のほぼ中央。

5分と20分の休憩を挟む,3幕もの。篠井英介さん演じるアーノルドの,3つの物語。

みなさんちょっとセリフ噛み過ぎでびっくりしましたが。
それを差し引いても満足,と言えるいい舞台でした。
この作品は脚本が本当に素晴らしい。
最低限の舞台装置とキャストで演じられるからこそ,その素晴らしさが際立つんだろうし,
脚本の強さに対峙できる役者じゃないと,何もかも台無しになってしまう。

篠井さん。やっぱりワタシこの人好き。
時々ニットの貴公子の人とイメージがダブったりもしますが(苦笑),
この人の華奢さというか,線の細さというか,繊細さは本当に稀有だと思う。
アーノルドはキュートで健気でいじらしくて,一緒に笑ったり怒ったり。
3幕目の母との対峙は,なんかもう胸が痛くて途中からちょっと涙目なった。

橋本さとしさんもすごく良かった。
この人が演じるエドワードが,ある意味諸悪の根源なワケですが(苦笑)。
"インターナショナル・スタッド"でのアーノルドでの出会いとナンパ…口説き落とすシーンは
悔しいぐらいチャーミングで,うん,そんな風に迫られたら落ちるよね,と。
つうか,さとしさん無茶苦茶うまくなってる気がします。すごい役者になってますよ。
エドワードは,不誠実ではないんだけど,どうしようもなく,弱くて,狡くて,緩い人。
しかもムカつくことに何かカッコ良いんだよなー(苦笑)。

2幕目の,エドワードの別荘でのシーン。ワタシのお気に入り。
エドワードと女の恋人,ローレルと。そこに招かれたアーノルドと恋人のアラン。
おっきなベッドの上とその周囲でストーリーが展開していくのだけど,
ベッドの上でいちゃこらしてるアーノルドとアランがむちゃくちゃ可愛かった…!
シーツの中でもそもそ寝返りしたりぎゅっと抱きついたり撫で撫でし合っててる2人がラブ過ぎ。
その一方,「こんなつもりじゃなかった,こんなはずじゃなかったの」と言うローレルと,
それを宥めるエドワードの2人の間に流れる不調和が対照的で。
すごく印象的な対比だなぁと。

アラン役の長谷川博巳さんがビックリするほどすらっと脚が長くて。
膝立てた三角がでかいんだよねー(笑)。印象はただただ,「細ッ。長ッ」。
アランはアーノルドのことを大好きなんだけど,でも,エドワードに誘われて
うっかりヤッちゃうくらいにはセックスを醒めて見切ってて。
つーかエドワード誘うなよこのヤロウあんたローレルともやってんだろって感じなんですが。
もうホントさとしさん(やや違)ダメ男。

3幕目に出てた黒田勇樹のデイビッドは少年そのままで,可愛かったです。
ローレルに追い出されて居候させてもらってるエドワードさとしさんとの絡みが
ダメなパパとぼく,というかダメなおにいちゃんとぼく,て感じでナイスでした。

3幕目のラジオのDJの声をやってたのがこっそり池田成志でびびりました(笑)。

そして全編通して一番男前だったのはやはりエミ様でした(笑)。
ド金髪を結い上げて,深くスリットの入った黒のドレスを纏って。
がっつり真っ白な太ももまで見せ付けながらピアノを弾き,歌う。
そんなアナタが誰よりも男前。

アーノルドが形作る手話の「愛してる」。
(ちなみにROCKでは必須のデビルズサインの,親指も立てた形ね)
その言葉がぴったりな作品でした。


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劇団M.O.P.の[ズビズビ。]観てきたよー。

開場時間の少し前にロビーまで行ってみたら,当日券で並んでた人が
「これ以上お待ちいただいてもお席をご用意できません」って何人か帰されていた。
すごー。満員御礼だぁ。
直前予約かけというてホントよかった。

今回の作品はM.O.P.の新機軸,とゆーことだったんですが。
4つのショートストーリからなるオムニバス形式。
とある地方にある劇場(というより芝居小屋?)の楽屋が舞台。
年代を違え,それでも少しずつ共通して絡み合う登場人物。
4つ目を観終えて,頭の中で時系列整理して,それでようやく「ほほーう,ナルホド」と。

そしてタイトル,ズビズビ。の謎は言われてみれば存外にあっけなく。
4つの物語のタイトルの頭文字だなんて,でもカーテンコールで三上さんに言われて気付いたよ!
しかもようやく気付いた上に最初の1個わかんないし。
たぶんね,1話目は「ルイなんとか」なんだ。ズルイ何だったんだろう…。
で,2話目が「ッグな男」。3話目が「いぶんな話」。4話目が「タースイーツ」。

なんか,脚本や役者さんはじめ全てがものすごく安定しているので。
あまりに高水準で安定しすぎてて,こう,つるっと観れてしまう。
よくよく考えるといやいやみんなものすげー巧いよなコレ実は。…っていう。
この安定感がM.O.P.の強みなんだろうなーと。

三上さん狙いで見に行った筈なのに結局のところキムラ緑子さんに
全部もってかれるいつものパターン。
キムラさんやっぱり好きだ。
役者とか,女優とかそーゆーの通り越してこの人の存在は尊敬に値する。
この人が演じる女性は皆,女!という感じで魅力的。
とってもとっても無邪気で,浅はかで,寛容で,狡くて,情が深く,業が深い。

10年位前に観に行った時には新人君でーす☆という感じで売り出されていた木下政治さんが
すっかりベテランさんになってて驚き。というか軽くショック。
考える前に口が一言余計なこと言っちゃう若造君キャラな木下さんが好きだったのに…。
いっそ貫禄さえ感じさせる勢いで耄碌ジジイとかきっちり演じられるようになったらもう
役者としても一人前だよね。よね…。…orz

三上さん。
本日のお目当て三上さん。超好き
自分でもよくわからん位好きです。
何かね,ワタシもしかして目細い人好み?とか心配になるくらい好き。
油断すると瞑った猫の目のような糸目になる三上さんが好き(笑)。
というか気付いたんですが,三上さん,ヤクザの三下とかやくざなジャズマンとかの
べらんめえ口調になると,古田新太さんのそれとすごく良く似てくる。
[ジェイルブレイカーズ]から1ヶ月半ぶりの三上さんでしたが,贅沢言うなら,
もーちょっと,ガッツリ主役な三上さんを堪能したかったなーと。
(やっぱりワタシの中では[天才脚本家]が神作品過ぎる。別に[大田王]でもいーんですが)

あ,そうそう。
帰り際に。
出口でポストカードまで貰ってしまって。
えらく得した気分になった帰り道でした。

まちゃから緑子さんに可愛いお花きてました。















観てきた!

久しぶりに観たグロくてエグい芝居でした。
とってもアナーキーで最高にナンセンス。
でも、その割に空々しくなかったのは大阪の演劇人の持ってる味というか力なのかな?
多分、東京で、標準語を喋る役者でやったらげんなりな出来になってたと思う。
勿論、首謀者の山内君の力もすんごく大きいんだと思うんだけど。

個人的には色んな役柄で出てきても出てきても気持ち悪い動きをちょっと披露しただけで
さくっと殺されてしまう腹筋さん、GOOD JOB(笑)。
あとは久保田浩。
ワタシはこの人を見ると無条件に頭の中で
「サースカッチ サスカッチ お前とおーれは サースカッチ サスカッチ お前とおーれは♪」
という謎な歌が流れる呪いにかかってるわけですが(苦笑)。
今回もサスカッチBGMに苛まれながらも、久保田君見てました。コワイ役だった。

山内君のオーラは、何と言うか、板の上に立つだけで周りを全部食うというか。
悔しいくらいに目を奪っていくので。
狡いなぁと。

今回のこの作品は、また色々山内君の才能をチラ見せさせてくれたような感じ。
本当にこの人のこの先が楽しみ。
きっと。
座付きの役者だったら、役者やりつつその内演出もやるようになって。
いずれ演出専業で才能ある役者を手足のように使って動かす、
いのうえひでのりさんみたいになったんじゃないかと。
ふと、そんなことを想像しました。
(いのうえさんだって太くなる前はカッコ良くてセクシーだったんだよ!/笑)

そして。
福田転球。
すぐ後にソロ公演が控えてるからかな?
今作品ではあんまりしっかりフィーチャーされず。
ちょっと拍子抜け。ざんねーん。
でも、終演後さくっと舞台衣装からジャージに着替えて
サイン及びチケット手売りしてたのは愉快でした。
つうか。
パンフに。
転球ついての山内君コメントが「ぼくの宝物」てのはどうなんでしょうか。
どんだけラブなんですか山内君(笑)。

芝居の後にふらっと入ったイタ飯屋も当てずっぽで入った割にはすんごいおいしくて。
とっても寒かったけどすごく幸せな気分で帰りました。
やっぱ大阪好きよ。

決まったみたいですね。
3回目の、そして2人目のヘドウィグ。

ROCK MUSICAL [HEDWIG AND THE ANGRY INCH]

会場は新宿FACE、正真正銘新宿歌舞伎町のど真ん中、旧リキッドだった場所。

山本耕史がヘドウィグってどうなんでしょうか。
で、イツァーク役が大抜擢に近い中村中(なかむら・あたる)。
イツァークはFTM(しかもトランスベスタイト)なんだけど、中村中は逆のMTF。
元々オトコノコ、でも改良工事済みのオンナノコ。
配役的にとても興味深い。
では、役者としての実力は?

でもって演出がスズカツ!鈴木勝秀。
演出に関しては不安要素はないんだけど、「今回のヘドウィグは瑞々しいヘドウィグ」と。
どんなだろう?

三上ヘドウィグとエミ様イツァークの印象が強すぎて、新キャストにはプレッシャーですねぇ。
派手で、毒々しくて、艶やかで、キュート。
そんなヘドウィグとその世界が「ヘドウィグ」だと思っているから、
今度のヘドウィグはどんなヘドウィグになるのかなぁ、と。

観もしないであーだこーだいうのもルール違反なんで。
観たいから観るけど。
やっぱり三上ヘドウィグに会いたかったなー…。
行ってきたー。

久しぶりの東京グローブ座。
グローブ座は,
まだ「パナソニックグローブ座」
(昔はパナソニックの持ち物だったの。)
だった時に,シティボーイズで数回。
あとはリリパットアーミーの
[一郎ちゃんがいく]で。

ざっくり表現するなら,ちっこい武道館。
2階席・3階席でも比較的見やすい劇場。

随分前にジャニーズの軍門に下ってしまって
ああもう行く機会ないんだろうな,ってちょっとしょんぼりしてたので,
今回のグローブ座使いはちょっと嬉しい。G2さんアリガトウ。

面白かったです。
もう,素晴らしい安心感。
安心して舞台を楽しめるのってなんてステキなことなんでしょうね。

(ネタバレはないと思うけど大阪公演見に行く人は以下注意。)
行ってきた!
2週間半ぶりの新橋演舞場。

今回は獅童くんの石松。
獅童くん、前回の丹下左膳に続いて2人目の片目キャラ。

基本的に任侠だとか仁義だとかそういうのに対してチャンネルを持っていないので、
ただひたすら獅童くんと橋本じゅんじゅんの個人技を追ってました。

とりあえず気になったのは暗転多すぎ&長すぎ。
だれちゃってしょうがない。
何のために高さも奥行きもあって床まで回っちゃう演舞場でやってるんだ、って話。
舞台監督、もう少し腕のいい人連れて来るかもっと考えて舞台プラン練った方が良かった。

じゅんじゅんは期待通り。
もうこの人は不安材料ほとんどないね。
物語終盤近く、森の中を行く獅童くんとじゅんじゅんが森の民を見つけて、
獅「あれは…?」
じ「あれは国の境をもたず自由に行き来する誇り高き民、道々のともがらだぁ!
  すげえすげえ、本当に実在したんだ!『吉原御免状』だぁ!!」
って。
じゅんじゅん~~~!(笑)
劇団違う、劇団違う!!
獅童くんと2人、とっても息の合ったよいコンビで、2人とも妙に可愛かった。

獅童くん。
冒頭のド金髪でお洋服を着てる姿見て、やっぱりこのコ大好きだわ、と(苦笑)。
屋台で丸椅子に腰掛けてる後姿とか、背中とか、やっぱダーリンだよね!っていう。
役者役の人の頭スパァン!と叩いたり蹴り入れたり。
ラウドで、でもどこかコミカルな彼の芝居は嫌いじゃない。
現代から石松の時代に飛ばされてすぐの獅童くんは随分長い間
白いふんどし+ぼろぼろの丈の短い着物、しかも裸足とゆー
えらく無体な格好をさせられていました。
前身ごろ全開だから、背中丸めて恥ずかしそうに両手で着物掻き合せて隠そうとするんだけど、
スソも袖もボロボロ、穴も開いてるからあんまり役にも立たず。腰から下は隠れないし。
でも何気に脚とかオシリとかキレイなんだよねぇ。
じゅんじゅんにも劇中で「何気にシリきれーで普通にビックリした!」言われてた(笑)。
ちょっと間近で見てみたかった(爆)。
終盤、延々と、そしてただひたすら続いた死ぬ間際のちゃんちゃんばらばらは、
ホントにどうもお疲れ様でした、と。

さて、殺陣も出来ることだし、シリアスもギャグもちょいエロもいけるクチだし、
じゅんじゅんと息を合わせることも出来るとわかったところで。
そろそろ新感線の板の上で動く獅童くんが見たいんですが。

楽器もできるし歌もうたえる。
そんな獅童くん、まずは『新感線R』要員でいかがでしょうか。
[The VAmpire strikes rock]だったら主役のプリンスロビン様(右近健一)でいけるはず。
あとは本隊の方なら「スサノオ」シリーズのオロチ兄弟あたりだったり。
あ、上川さんがやった[天保十二年のシェイクスピア]もいいなぁ。
最終的には[野獣郎見参]であの、名台詞を吐いてほしいなぁ。
堤真一の野獣郎は、ちょっとイイコすぎちゃって今ひとつだったんだよな。
橋本さとしさんの、男くさくてワイルドで悪くてズルイ、野獣郎を継げるのは
獅童くんの他にはいないと思うのですが。

いやー別にね、なんなら[ドラゴンロック]シリーズで轟天なじゅんじゅんと
よくワケのわからない戦いを繰り広げていただいてもよくってよ?!(笑)


どーでもいいがアンチ静岡同盟(新幹線で名古屋以西に移動することが多い人にとって
静岡県の長さは嫌がらせでしかない)としては、清水の次郎長絡みネタは鬼門でした。
ちょっと色々ワタシが無理だった…(苦笑)。

魔界転生

11時半開演なんていう殺人的な公演スケジュールにもめげずに見てきましたよー。
ここ最近、ライブの前後に芝居くっつけて、まとめてお得鑑賞するのがお約束。
明日のINORANソロにくっつけようと思ったら、図らずも千秋楽でした。

実のところ、それほど期待はしていなかったのだけれど。
(G2だし、普通に楽しめるだろうなくらいは思ってはいたけれど。)
でも、今回、ちょっと洒落にならないくらい良かったですよ…!
もしかしたらワタシ的今年のNo.1かもしれない。

もうドコ観てもずるい!という言葉しか出てこない、そんな3時間半でした。

橋之助さんの歌舞伎役者らしい顔の大きさに最初たじろぐも、気付けばあんまり違和感なく
見れている自分の目の順応力にビックリしたりしつつ。

天草四郎役の成宮がもう文句なしに良くて。
板の上立ってる誰よりも美しく色っぽかったです。
妖艶さとか婀娜っぽさの一方で、血の通っていない体温の低さと造り物めいた雰囲気。
ここまで表現してくるとは。
本人のコメントにある「甘くて美味しそうなんだけど毒がある」、正にそんな存在でした。
立ち姿一つ所作一つとってみても、完璧に神経が張り巡らされていて。
隙がない。

むしろ十兵衛も殿様もみんな天草四郎に誑かされちまえ、と思いました。
あんな美しい生き物(死んでるけど)に支配されるんなら不満はありません(笑)。

天草四郎の最後のシーンも圧巻だったなぁと。
あのシーンでDVD予約購入することを決めました。良すぎた。
存在として壊れていく様が本当によく表現できていて。
[イノセンス]の冒頭の、暴走する人形のシーンを連想させる感じ。
つうか、全体的に球体関節人形ぽい。終始天草四郎の存在感は。

そんな魔的な成宮@天草の、ワタシがお気に入りなのは物語前半、
老いた宮本武蔵を魔界に誘いこむべく、既に転生した荒木又右衛門と剣を交えるシーンで。
その場にいる天草が「つまんなーい。早く終わってくんないかなー」な感じで
けだるそうにしていたり、途中からもう2人の様子見ているというよりも
他の事考え出して(十中八九悪巧み)とんでもなく蠱惑的な表情で
舌なめずりをしたりしていたのに。
すげー成宮すげー。天草だ天草四郎だ!とものすごくやられてしまって。

参りました。完敗です。

うっかり柳生衆に福田転球と坂田聡のベタベタ関西小劇場系役者が紛れ込んでいて。
しっかりやらかしていました。
腹筋がだるくなるくらい爆笑しましたが、その他大勢の、彼らを見慣れないお客が
揃ってポカーンとしてる様子も非常に可笑しかったです。

ワタシとしてはそんな魔族成宮を見て、「ああまだまだ修行が足りないなワタシ」とか
思っちゃったワケですが。
えっと何を修行して何になる気だったんでしょうか(苦笑)。
[シザーハンズ]。
行ってまいりました。

ラストウィークってことでスペシャル企画。

お客をダンサーがロビーでお出迎え!
サイン貰って写メってきましたよー。
くりくりブロンドのショーンが可愛かったです☆


左:サム・アーチャー(エドワード役)
中:ショーン・ウォルターズ(ジェラルド・モンロー役)
右:アダム・ガルブレイス(ジェームズ・アプトン/マニー・グラブ役)

 ちなみにアダムはオフ日にダンサー仲間伴って富士登山にトライして、しっかり成功した挙句、普通かかる時間よりも随分早く登ってしまって日の出を山頂でじーっと待ってた、猛者らしい。
しかも疲れた様子もなくうきうきさんで帰って来たとか。
すごっ。

えと、サム・アーチャーがロビーにいるって事は今日のエドワードはリチャード・ウィンザーですか。
ビジュアルがいい方がリチャード、看板なのはサム・アーチャーって聞いてたんですがー。

芝居やミュージカルはほど良く観るんだけど、舞踏はあまり触れる機会がなくて。
実は同じマシュー・ボーンのスワンレイクも来日の度に今度こそ行こうと思って、そのままになってしまっている。

今回のシザーハンズは、このステージのためのキャスティングに物凄く苦労したらしいって裏話が観る決め手で。

ダンスの能力は勿論モチロン大前提、で。
且つ、デップのエドワードにルックス的にもちゃんと似る仕上がりになること。
相当オーディション重ねて苦労して選び出したらしい、って。

そんなこと聞いちゃったらやっぱ観たくなるじゃない?
(タイミングよく7月のMoviePlusで[シザーハンズ]やっててしっかり大泣きさせられたのはナイショ)

いつも思うんだけど。
ダンサーって種類の生き物はなんで地球の重力に縛られないんだろうね。
不思議でしょうがない。
重さないでしょ、あの人たち。

エドワード役のリチャード、素晴らしかったです。
もう、ビジュアルが。まんまエドワードなんだもの。衣装もメイクもすごいね。完璧。
当たり前だけど体のラインめちゃめちゃ綺麗だしね。
動きはエドワードのそれなので、とってもラブリー。
ジョイスにうふーんと色仕掛けされてる時のおどおどっぷりが可愛すぎ。
キムとの2つのダンスシーンも本当に圧巻で、凄く良かったんだけど、個人的にはボッグズ家のバーベキューパーティのシーンでの街の人たちとの群舞が見応えがあって、でもすごくキュートで唸らされました。

わきを固める登場人物たちも個性豊かでチャーミングで。
ボッグズ家パパの再現性の高さには思わずくすりと笑みを洩らしてしまったし。
セクシーなジョイスは本当に脚が細くて長くて、どうだ!!って感じだったし。
思わず見蕩れたよ、あの脚。
あと、敬虔深いプリーチャーな家族のとこの子どもで、青白いほどの肌に長い黒髪を真ん中分けしてお下げにして、黒っぽい飾り気のない衣装を着た、明らかにアナタ、アダムスファミリーのウェンズデーねって子がいたり。
あっち見てもこっち見ても楽しくて、一瞬たりとも間延びする隙がなかった。

音楽は映画のオリジナル楽曲を要所要所で使っていて、そういう意味では映画の世界観をそのまま3Dにしてダンスってリアルなパフォーマンスに書き起こしたって感覚。
(そしてやっぱりラストで泣かされた。つか、あの楽曲はずるいよ!/苦笑)
面白かったー。満足満足。

あと、とりあえず今度スワンレイク来日したら、三度目の正直、次こそ本当に観に行こうと思いました。
先行予約で確保し忘れたら一般発売で全公演即日完売しちゃって一度は諦めかけた[噂の男]。
(ド平日昼間の追加公演も瞬殺でしたよ)
朝イチ目覚まし当日券トライで無事チケットゲットして、行ってきましたよー。
カメラ設置エリア開放してくれたから、前から2列目の一番下手でした。ラッキー

出演が橋本じゅん・橋本さとし・山内圭哉・堺雅人に八嶋智人て。
そりゃ即日完売もするわな、っていう。
何かもう「参りました。」って思った。本気で。敵わないよこの人たちにはどうやったって。
完敗。乾杯。

じゅんじゅん、ほんっとに良い役者になったね。大好き。
そろそろこの人(たち)見続けて10年になるんだけれども気付けば。
10年前はじゅんじゅんがこんなに良い役者に化けるとは想像もしなかった。
素晴らしい。
この人の存在は演劇界(小劇場系)の宝だと思うよ。
じゅんじゅんのつぶらな瞳が愛しい今日この頃です。

さとしさんも久しぶりに見たけど相変わらずの存在感で嬉しい限り。
やっぱり今も名古屋市に住んでんだろうか
(何年か前に連れが名古屋駅のBECKSでモーニング食ってる時に窓外ぬぼーと歩いてるのを目撃)。
見た目が良くて売れてる芸人の役だったんだけど、パイソンプリントの開襟シャツにワインレッドのレザーパンツって。そーゆーキャラの基本のお衣装だよね。
軽くださく感じるくらいに似合ってるさとしさんがステキだ(笑)。

このW橋本が中川家の台本で舞台上で漫才を演る。贅沢だ。
ちなみにじゅんじゅんがツッコミでさとしさんがボケ。
新感線時代からのコンビネーションだからね、その息の合い方たるや。

山内君。
らぶ。
今回「いやーな男たちのいやーな物語」なので良い人は誰もいないんだけど、敢えて言うなら後半一番フツーの神経持ってる人として書かれた人。(しぬけどな)
今回の見所(のひとつ)は山内君のフツーの髪型だと思う。
辮髪ヅラをかぶってるフツーの髪型の人の設定。
マジ美男子でした。
やばかった。
この人辮髪だったりタトゥたくさんだったりヒゲだったりして人相&雰囲気ワザと悪くしてるけど、それで正解。
本人も以前コラムか何かで書いてたけど、幼少時代は本当に天使のように可愛くて、演技もできちゃって、しかも評価されちゃって、天才子役の名を欲しいままにしてたんだよね。
で、アレコレイロイロあって、道を誤って結果的にらもさんに拾われて今に至るんだけど。
アレコレイロイロ、そりゃアナタあったんでしょうねええええ、とさらりと納得できちゃうくらいには。
弱ってへたり込む山内君のくったり具合に個人的に盛り上がりました。

堺雅人。
堺さん。早大劇研テントで東京オレンジ時代に見たぶり、8年ぶり、お久しぶり。
年取ってないよこの人も!化け物め。
当時から笑顔が薄っぺらいとか頭髪ヤバイとか言われてたけど、基本的にキャラ変わってない。
やっぱりじゅんじゅんに「喜怒哀楽を全て笑顔で表現する男」とか言われてた。
言い得て妙。
つか、ホモでした。びっくりー。
山内君とちゅーしてた。
山内君が泣きそーになりながら堺さんにちゅーしてた。
しかもその現場を八嶋さんに目撃されて泣きギレしてた。可愛かった(笑)。
じゅんじゅんとさとしさんにいじられてる時には居た堪れないくらいに虐げられてて物凄いMぽさなんだけど。
それ以外のシーンでは笑顔の下のサディズムがとっても滲み出してて、嫌な感じでした(誉め言葉)。
ラスト近く、じゅんじゅんに
「仕事が入ったんですよ。久しぶりの仕事です。アナタにギャラは払われないんですが」
って笑顔で話すシーンの異常さったら。
場の状況と話の内容の異常さと、その表情と口調のギャップったらなくて。
お見事。笑顔役者の真骨頂ですな(笑)。

どうでもいいけどワタシ今年芝居ホモ遭遇率すげー高い。
しかも出てる役者被りすぎだ。
[桜飛沫](山内君がホモ)に、[メタルマクベス](じゅんじゅんがちょいホモ?)に今回の[噂の男]。
何の策略ですか。

八嶋さん。
この人も凄い笑顔で目が全然笑ってなかったりするので怖いです。
ちっちゃいねー(笑)。
すごいミニマムさん。
トリビアでおなじみのそらっとぼけた雰囲気のまま、ごく自然に、よくよく聞けばおかしな論理でおかしなことを言ってたりする。油断ならない。

ほんとにストーリーのドコにも誰にも救いなんかなくて、勿論カタルシスもないんだけど、けど、不思議と後味は悪くない。
おもしろかったーいいものみたー☆って気分良く帰れちゃう。
シニカルだけど良い意味でドライで。
だからべたべたしかねないストーリーでも、そうさせないのはケラ演出の味なのかなぁ。
役者の力と持ち味ってのも多分に影響してるんだろうけど。

いやあもう。ありがとうございましたってお礼言いたくなるくらいに。
面白かった。
やっぱね、芝居は良いですよ。
観てきた!

タイトル通り「新感線」+「メタル」+「マクベス」でした。
思ってた以上にクドカン脚本がマクベスの輪郭をキチンと残していて。嬉しい限り。

つか、[マクベス]原作読んだことない人多いのね、って思った。
12000円も払ってプラチナなチケット握り締めて平日夜に駆けつけてくるんだから、読もうよ原作。
別にそんな長い作品じゃないから。

舞台終盤、マクダフの"帝王切開"のくだり、(ワタシの最高に好きな部分なのだけど)
ぱらぱらっと笑いが。いえ、あの。ソレ、別にオチとかじゃないんですけど。
「オレは女の胎内から生まれたのではなく、女の胎内から引きずり出された者だ」だったり
「月たらずのまま母の腹を裂いて出てきた男」だったりって表現の。
そもそも『女の死』をその生の前提として背負うマクダフの業と、
マクベスの狂気の入り混じり絡み合う禍々しさが、[マクベス]の見所だと思うのに。

いいや別に。ワタシ1人とってもドキドキできたから。
あのセリフのときの北村有起哉さんカッコ良かったから、それだけでお気に入り。
大好きなシーンを大好きなまま(勿論それ以上に)再現してくれる役者はいい役者だ。

クドカンの小気味良さでメタルの音と新感線のテンションと[マクベス]の世界を、
素直に楽しむのが一番だと思います、観かた的に。
あと、DVD付きのパンフはLPジャケサイズで大きくて重くて少々お値段する(でも3500円)けど
買った方がいいと思います。
メタルの歴史とジャパメタの歴史がさっくり分って為になります。
どうでもいいけど今回の生バンドのギター、エックスの初代ギタリストだったのね。
ビックリだ(笑)。つか、どっちパートの人なんだろうちなみに。

えー、あと。
ドラムをプレイする粟根まことが、だから演じる役の名前が「パール王」だったり
マクベス(「ランダムスター」)に殺されるESP国のレスポール王の上條恒彦が
演じるもう一つの役が、だから「ダンカンレコード社長」だったり、
背中合わせに貼り合わせた、ワンウェイミラーのような、いちいちいちいちの
ニヤリな符合がとても心憎いです。

更に細かいことを言わせてもらえば、主役の内野さん、顔と雰囲気は良いのにどうにも股下がアレで残念至極(苦笑)。
松たか子のウエストの細さにさすが芸能人、と感心。
橋本じゅんじゅんがなぜか演技プランがホモぽくてびっくり。なんかのくさいです。
河野まさとさんのジャケット剥こうとしたり背中に回した手で
そのままオシリのトコからパンツの中手ぇ突っ込んで揉もうとしないで下さい。
一応今回河野さんとは親子の設定です。
前田さん&川原さんコンビ好きすぎ。つか前田さん好き。ちょっと最近自分が気持ち悪い。
河原さんのあの声も良いんだけど、前田さんの締まった尻と腹腰回りと身のこなしがたまらない。
パンクスのカッコして、つんつんの金髪だった前田さんが可愛かった。
つんつん黒髪の川原さんもいつもと少し違う印象で。小僧2人みたいなってた。

何と言っても森山未來くん。
最高。すんごいカワイイ。余裕で松たか子よりデコルテのライン綺麗でしかも白かった。
この子も白い悪魔な種族の子だわ。
ダンスがまじで巧かったっす。ごめんなさい、ちょっと見くびってました。
身のこなしが。キレが。群を抜いてる。
…腰の高さも(笑)。

レスポールJr.のビジュアル、めっちゃかわいい。
金髪にサイドは少し黒髪の部分。で、後ろに一房プラチナゴールドのしっぽが。
クラッシュぽい加工されたレザーに鈍色のスタッズ。
彼の雰囲気と体型がそうさせるのか、メタルな衣装なんだけどとってもスマートな印象。
ダンカンレコード社長の愛息子、元きよしのオースティンパワーズですか?な衣装も可愛かった。
メタル演歌で熱唱してタップソロ決めるとこはすごくカッコよかったし。

でも、元きよしな森山くんの、にこぉて頭悪い笑顔、ワタシ最近どっかで似たようなの見た気がするんだよね…。
目が細ぉく緩いカーブを描いて、眉のラインが華奢で、ほっぺがふわりと笑いの形にピンクくて。

…ん?
うわ、口元とひげ以外まんまだ。
どうりで見覚えあると思った。

でも、この子こんなにかわいいのに○○な役なんだよね…。
可愛いままでいさせてあげてくださいよ。

舞台から客席通路通ってダッシュしつつ歌いながらハケるシーンで、
テンション高くのりのりで客席出口、階段の手すりと壁状になってる一段高いトコに
お立ち台よろしく飛び乗って歌い上げた姿が若者くさくて好感が持てました。
さすが21才。
要は蓄積すること 忘れないよ も 覚えてろよ も
御見知り置きを
なまえ:
[es]
しごと:
気まま
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