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2009revolver.gif カウントダウン,あと2つ。
劇団M.O.P.の[リボルバー]。今日が初日。

前作の[阿片と拳銃]でおかしいくらい泣かされたので,一応,ハンカチ2枚持って行きました(苦笑)。
でも今回は必要なかった!…けど,相変わらず味わい深くてよい作品でした。

会場に入ったら,仮面ライダーディケイドチームから奥田達士さん宛にお花が来てて,「なんでディケイド?奥田さん?ん?」と疑問に思ったけど舞台で奥田さん確認して納得。
いつも唐突に現れて「ディケイドは世界を破壊する…」とか呪詛めいたことを耳元で囁いて去ってゆく帽子メガネ!
あれ,M.O.P.の役者(の,奥田さん)だったんだー!

客演の若者役担当の二人,北村有起哉さんと,キャラメルの岡田達也さん。
幕末〜維新モノはキャラメルでも何作かあって,岡田さんは以前から新撰組側でも倒幕チームでもどっちの役もやってるから,今回の役柄の長州弁も慣れたもの。
熱くて一本気な青年を好演。[風を継ぐ者]で会えなかったけど,こっちの幕末・維新もので会えたね!って。
有起哉さんの押し込み強盗するヤサグレ青年役は,ラウドで,でも,素直になれないいじらしさや弱さが感じられて,さすが,と。
この二人の関係…反発だったり,友情だったり,妬み,蔑視,羨望,憧憬,色んな感情が交差する関係が,すごく良かった。

主役の3人,緑子さん・三上さん・小市さんはもー何も言う必要なし。
緑子さんが演じる役はいつもいつも本質的に「おんな」で,唸らされる。カッコイイなぁ。
日向六郎兵衛役の三上さんは,茶色の和装(袴姿)がどーしても「大田王」でやったコントの椿三十郎に見えてしまって…(苦笑)。
小市さんは,燕尾服とかシルクハットとかそっち系統の服装似合い過ぎ。この安愚楽牧場め!(笑)

来年が遂に劇団M.O.P.のファイナルだけど。
前作みたいにがっつり泣かせにくるのか,それとも軽快で洒脱なハートフルでほんわりハッピー喜劇でくるのか。
マキノさん…読めないわ…。
来年も,公演は夏場のこの時期とのこと。
楽しみに待とう。
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風を継ぐ者2009 おひさしぶり(10年ぶり?)のキャラメルさん。

サマーツアーが[風を継ぐ者]の再々演ってことだったので。
初演の96年版が好き過ぎてアプルに通いまくった挙げ句,01年再演は心境的にまだビミョーでスルーしたとゆーワタシ的に曰く付きの作品。

だって上川の土方と菅野くんの沖田が良すぎたんだもん!

主人公の立川迅助役も,陰の主役的に強い印象を残す沖田総司役も,キャスティングとしては違和感なく見られる感じで,出戻り客的には一安心でした。
13年ぶりに観た[風を継ぐ者]は,それでも細かなところを結構覚えていて,目の前の舞台と記憶とがオーバーラップして面白かった。

菅野くんの沖田も,子どものようにキラキラした目で,わくわく,という言葉がぴったりな笑みを口元に浮かべて,敵に刃を向けてたなぁ,とか。
小金井役は初演の西川さんより今回の大内くんの方が,役の年齢設定とか,立川迅助とのコンビ的にはしっくりくるな,とか。
沖田からの手紙をつぐみが読み上げるシーンは,読むなーそれ読まれたら泣くから読むなーと内心焦りながらも最後の一文にやっぱりホロリとさせられ。
終盤の新撰組と長州勢との殺陣なんかは,音楽と殺陣の動きのきっかけまで完璧に覚えてて自分の脳内メモリの無駄遣いぶりにビックリ。それ以上に,大好きなこの場面がきちんと大好きなままであったことが嬉しくて感動。
曲の中の,Vo.の「ハッ」と息を吐くタイミングで太刀を抜く,とか歌詞を口ずさみながら切り掛かる,とか ど う で も 良 い け ど 沖 田 見 過 ぎ ですよ。

期待してた以上に満足できて,やっぱキャラメルはアベレージ高いなーと感心。
足取りも軽く帰路についたわけですが。

が。

2010年のクリスマス公演,[サンタクロースが歌ってくれた]を,上川・近江谷・西川(ですよね?)のトリオでやるってマジですか?!
あああ,なんかこのINFOだけでも今回キャラメル観た甲斐あったわ。
キャラメルの作品の中で一番好きなこの作品を,このキャストで観れるなんて。
(近江谷)太朗ちゃんの警部,たのしみだなぁぁあっぁあ!!

えーとえーとえーと。
確実にチケット確保するなら年間パスだよね?
この舞台のチケット,保証してくれるなら3万くらい高くないよ。
日本に帰ってきたら,忘れず申し込もう。

公演開始まで2週間切ってて3列目がまだ売れ残ってるってどんな芝居だよ
…と思ってチケット取って会場に行ったら3列目じゃなくて最前列でした…orz
1列目2列目が潰してあって,3列目が実質最前。
そんなの聞いてないよ。サムライ7
伝奇系時代劇に相応しく返り討ちですか。
どんな罠だ一体。

カルマ王子の可憐さと共にうっかりはまってしまったコマ劇の舞台装置。閉じちゃう前にどーしても,も1度観たい!セリがぐりんぐりん動くのを!と思ってて。

もうね,高三2学期に今まで全然ノーマークだった同じクラスの男子(去年も同じクラス)が気になってきちゃってどーしよワタシ?!卒業したら遠くに行っちゃうんですけどって感覚。

近くにありすぎてノーマーク。
閉館決まってからのフォーリンラヴ。

最終公演が宝塚モノだったので。流石にヅカはないなーと思ってたからある意味渡りに船。
チケット持ってない人でも別入り口立てるんでグッズ買えます!
公演パンフ以外にもアニメオリジナルグッズ売ってます!
…という,何やらよくわからない気配の漂う[SAMURAI 7]。
会場萌えってエライことアウェイな気がしますがメゲずにいきますよ!


舞台装置は力いっぱい堪能しました。大満足。
流石最前。セリが回転しながら上がってくる迫力なんかはバッチリ。
コマの舞台装置でできること全部,存分にやりました!て感じ。舞台監督さんナイス。

舞台装置に5000円(最前アリガト代含む),レイザーラモン住谷くんの頑張りに500円,しゅぴっとした中河内くんの動きに500円,その他諸々に500円でチケット代6500円。
腹を立てずに払える値段でした。
ストーリーはもともとのアニメの作品のがしっかりあるようだから(そもそも大元は黒澤作品だしなー),ま,文句はない。
衣装と演出,殺陣と役者個人個人の演技力は学生演劇レベルかな。
発砲・B・ZIN以来,ワタシ的に超お久しぶりのきださんが手堅く芝居を締めてて,地味にいい仕事してたけどね。

加藤雅也さんは黙って立ってる分には本当カッコ良くて。
静止画とテレビとか映画とはでは映えるんだろうけど…生で観る芝居では何とも迫力不足。
迫力で言ったらHGの方が全然上だった。
お笑い芸人さんだし,学生プロレスやってたりするから,空気を掴むというか,自分の方に引き寄せるのが凄く上手。訴求力という点ではイチバンだったんじゃないかなぁ。
不覚にもうるっとさせられた。

中河内くん。キュウゾウ役。キラキラ金髪,しゅぴっとしてたよ(笑)。
殺陣なんかは抜群だね。練習量とか経験がまだまだ足りないからなのか,寸止めは全然寸止めになってなくてゲンナリだったけど(これは中河内くんに限らずだけど)。
唯一パンフの写真より実物の方がイケてたのがこの人。
この子もしかしてあんま写真写りよくない?(苦笑)

てにみゅ組でいうと,カツシロウ役の篠谷聖くんとシチロージ役の載寧くん。
2人とも抜群に衣装がカワイソウだった(爆)。
載寧くんは全体的にてろーんとしてて,色味といい形といい高円寺在住,趣味は古着屋巡りで七つ森が根城です,みたいなことになってたし。
篠谷くんはモンペ履かされてたしね。
臙脂…早稲田カラーのモンペ,サイドは同色の別珍15cmくらいの幅で切り替えし入ってて。
で,上は紺のショート丈のブレザー風ジャケット。どう見ても既製品の改造。
紺×臙脂でそのスタイルって…
原作の衣装の再現がしたかったのはわかるんだけど,ちょっとどーにも様にならない。
 
巫女の子,演技力…というか雰囲気(オーラともいう)がないから,台詞に全く説得力がない。
いい台詞多い役なんだけどね。
残念残念。

一幕上がる前と,休憩挟んで二幕の前,ヒョーゴ役の森山栄治さん(この人もてにみゅ組か)出してきて,
「……というシーンになったら,皆さん,大きな声でウキョウー!てゆってください!一度練習しますよ!」
とか強引に客を芝居に参加させて安易な一体感を作り出そうとする演出にウンザリ。
ウンザリするついでに全然悪くないんだろうけどこの森山さんとかゆー人の印象も悪くなりました。
いや…わかってはいるんだけど,イヤなんだもんどうしても。
前説中の客席の生温さったらなかったですよ。
気持ち悪くて一瞬本気で帰ろうかな?と思ったくらいには。

芝居観てる最中も,幕間も,見終わった直後も,帰る電車の中でも
「あー髑髏城の七人見てえ。97年度版のが。古田さんと逆木さんの神懸った殺陣が見てえ。マジ見てえ」ばっかり心の中で繰り返してました。

そんな感じ。

コマ劇,堪能しました。
うん。悔いはないよ。

から騒ぎ彩の国シェイクスピア・シリーズ第20弾,今回はオールメールの[から騒ぎ]。

昼間,ぽっかり隙間があいたタイミングでガッツリ仮眠取ったから今日は万全だよ!(笑)

蜷川作品には欠かせない,高橋洋くんの名前がないのを少し残念に思いつつ。
長谷川さん×月川くんのマッチングにそれでも期待度はしっかり上げられて。
再び降り立った北与野駅。
(相変わらずマジなんもねー

…えーっと。えーと,えーと。
今回は長谷川さんが主役ということでよろしいか?

いやー。なにこれ。どうすればいいんでしょ。
長谷川さんが良すぎてもうサッパリ意味が分からない。
(ワタシ的に)まさかの毒舌キャラ解除で超可憐だった月川くんも,親友ベネディックの小出くんも,一生くんもみんなみんな長谷川さんのために良い仕事してた!
みんなありがとう!(笑)

月川くんに一目惚れでずきゅーんなってる長谷川さんの姿にワタシがずきゅーんなったわ。
すらりと立ってても膝を折ってても自責と後悔の念に苛まれ懊悩してても小出くんと軽口叩いてても吉田鋼太郎さんにちゅーされてても(2回も!)どんな姿でも何やっててもホント男前。
特に物語後半,客席通路を使った登場で,悲嘆に暮れて墓地へと赴く長谷川さんがぼうっと薄暗い闇の中,青白いピンスポに照らされて。
浮かび上がった俯き気味の横顔が,ざっくり深く陰影入ってて,震えるほどカッコ良かった。
本来のクローディオの,「朴訥な」ってゆーキャラ設定は完全にどっかに吹っ飛んでたけど,それはそれでいいと思う。長谷川さんカッコ良かったから。

同様に皮肉屋で斜に構えてて,なベネディクトが,むしろ「初々しくて若いあまり素直になれない青年」になってしまっていて。
元々の設定だと洋くんが鉄板なのだけど,そーゆー小出ベネディクトだってトコで納得できたら,むしろ可愛く見えて好ましかった。
まごついた勢いで右手と右足,一緒に出してしまいそうな初々しさ。
「う,うん。人類は,絶やしちゃいけない。」
(女と恋愛だなんて下らない。の信条がビアトリスが俺の事好きらしい噂に揺らぎ中)
のくだりのまごまご加減がキュート過ぎ。

一生くんも,しっとりおしとやかな月川ヒアローと対照的な,明るさと機知に富んだビアトリスを小出ベネディクトにうまくマッチする雰囲気でうまくこなせてた。
ベネディクトとくっつけちゃおう作戦遂行中のヒアローとアーシュラが,わざとベネディクトのビアトリスへの恋心の噂を話しているのを庭園の段差に隠れてみたり彫像に紛れ込んでみたり色々しながら超聞き耳ダンボで聞いてるのが可愛かった。
今回の文句の付けようなんかない月川くんと可愛い一生くんの女の子チーム,結構お気に入り。

あとはチャーミングなイタリア男まんまのドン・ペドロの吉田鋼太郎さん好き過ぎ。ずるいキャラだ(笑)。
つうか自分の部下の小出くんよりも長谷川さんを好き過ぎな鋼太郎さんがズルイって。
ホント最初の30分でいいから鋼太郎さん,その役譲って!(笑)

個人的には悪巧みの弟ドン・ジョンの手下2人,ボラキオとコンラッドの,よーく顔見ると眉毛がやたら太かったりしてアレなんだけど,でも明るいブラウンの髪が軽くのくるくるしてたり口ヒゲの感じだったり,胸元のボタン外した白シャツの感じだったり,キレイに骨張った肩幅とか股下長いスタイルの良さとかそれが2人でつるんでるのとかがかなりお気に入り。
2人で並んでると絵になるんだもん。彼らの日常をスピンオフ的に垣間見たい感じ。

これまでに観たオールメールシリーズのどの作品よりもうきうき浮かれ気分で観終わって。
パンフに書かれてた長谷川さんの女役やってみたい願望に軽く仰け反りつつ,ヒール履いたこの人に見合う長身細身のオトコマエと蜷川さんが出会っちゃったら実現しちゃうのかしらとか思いながら。
さーDVD出たら買うぞーとくふくふ意気込みつつ帰りましたとさ。
しかし遠いなさいたま市…(苦)。

というか,どうでもいいけど内田滋くんだけ狙いで[冬の絵空]観に行こうか真剣に迷い中。
じゅんじゅん出てるけど,演出スズカツさんだけど,ネタが忠臣蔵なんだよねぇ…。
フライヤーの滋くんが相変わらずワタシの好きなきりっとした顔で写ってて,最高に迷う。
これも一つの蜷川シェイクスピアの呪い。悩ましい。

サド侯爵夫人昨日も芝居観たし明日も観に行くけど,もう今日しか時間作れないから覚悟決めて観てきた!
篠井さん×スズカツの本気芝居第二弾。「サド侯爵夫人」。わーお。
(ちなみに第一弾は「欲望という名の電車」。一年振りですね)

26日の千秋楽,チケット取ってたんだけど仕事絡みの研修とかぶってて泣く泣く涙を飲んで。
でもって取り直したのが超ウッカリ21日の夜公演で。
21日はアンタ,「から騒ぎ」だよ!て激しく突っ込みつつ計2枚のサド侯爵夫人を売ッ払って,結局今日は当日券。

先週末のウエストコースト同好会(深夜興行)のせいで体調回復しきってないまま行ったら,まんまと返り討ちに逢いました。
三幕モノで,2回意識がトんだよ!
芝居の攻撃力に完全にやられて,ものすごい敗北感引きずってすごすごおめおめ現実に帰還。

パンフに,スズカツさんの言葉で「ルネは私なのです」ってのがあったんだけど。
ルネ(=M)ってゆーかスズカツさん,ドSですってば。ドS演出。
どんだけ観客に(そして役者にも)高い要求突き付けるんですか。
つうか,脚本自体がドS。書いた三島は限りなくMくさい(とワタシは思ってる)のに。

石井くん(アリtoキリギリス)の無理な女装にニヤニヤする余裕があったのも一幕目のホンの冒頭のみ。
篠井さん(娘。ルネ)と加納さん(母。モントルイユ夫人)の「あらお母様,オホホホホ」「ルネ,いつも貴女のことを思っているわ」とか表面上は言ってるけど,よくよく見るとすごい怖い顔してるのに気付いてしまって背筋凍らされて。
篠井さん,相変わらずえらく美人な感じにハマリ過ぎてるせいで,ふと見せるそんな表情が本当に鬼気迫るキツさで。ぞっとする。
二幕はその母娘の確執,更に増して怖い感じになってるし。ルネだんだん言ってることおかしくなってるし。
三幕目に再び登場の石井くん(158cm)に心の中で「小さッ」てツッコミつつ,喪服姿の召使役の子が何だか美人に見えてきてStudio Lifeすげーな!って感心させられて。
もう,篠井さんと加納さんは少々年食った女二人にしか見えなくなってて。
役者ってすげー…てゆーか怖い!!と舌をぐるぐる巻いて尻尾も巻いてるうちに終幕。

主に篠井さんが喋る恐ろしい量の台詞に脳が置いてかれました。追い縋れなかった。
偽善と虚飾と耽美にまみれた,格調高い三島の日本語は,睡眠不足の脳にはムリでした。
ごめんなさい。

舞台装置はごくごく簡素。ちょっとした大道具のひとつも乗ってない。
扉の音,閂の音,群集が遠くで上げる声程度の効果音がそれでも使いどころを絞って,楔のように打ち込まれる以外には音楽ひとつ後ろに流れることもなく。
ただひたすら登場人物たちが吐き出す台詞と情念が板の上に在る。
そんな芝居。
怖い。

ってゆーか。
登場人物の口から語られるのみで姿を現すことのないサド侯爵。

「サド」ってゆーけどさー。

売春婦買って全裸に剥いて鞭打つのはサディズムだと思うけどさ。
その場に自分の使用人(♂)もいさせて,やっぱり全裸にさせて,でもってムリヤリ奉仕して勃たせて女ぐったりしてるベッドのすぐ横でヤらせるってのは(使用人×サド侯爵ですね)。
どう見てもマゾキズム(独語発音ではマゾヒスムスな!)です。本当にあr(ry

あ。
第三弾,このシリーズの完結は来年,[サロメ]だそうです。
…やっちまうのかサロメを…!

ピークラウンジでののたりのたりのお茶を終えて移動。
新宿駅西口からてくてく歩いてスペースゼロへ。

今日のベントラー・ベントラー・ベントラーは千秋楽です

丁度開場時間ぐらい。
さっさと入ってチラシでも眺めて開演待つかぁ,と思ってロビーを見上げたら。
(建物の構造上,外からガラス張りになってるロビーの様子が良く見える)
何かいる!
…ッ?!
何かいる!!(笑)

近づいたら気さくにポーズまでとってくれるこの人。
作品見てると誰かってのがわかるんだけど,ま,そーだよねっていう。
納得の中身(笑)。

開演までの待ち時間も流石Piperというかお屋敷シリーズというか。
よくよく考えるとそれって実は意味ないよねってことにしっかり労力費やす辺りが。

開場時間通りにお席について大正解。
ギリギリに入ったお客さんは,そうでない客よりちょっとだけ…本当にちょっとだけ,損をします。

休憩ナシの1時間45分。
最近休憩アリの2幕モノ3幕モノが多かったから楽勝…だったハズなんだけど。
1時間経過した辺りで気づいたら15分ほど時間が(=意識が)トんでました

ふと意識が戻ったら,川下さんが発狂しててキーキー奇声を発しながら棒でそこらじゅうをばすばす叩きまくりながら走り回ってました(苦笑)。
ワタシが寝てる15分の間に川下さんの身に何が起こったの…一体…。

相変わらず山内くん演じるタカユキ(ワタシの中では「隆行」変換決定なのだけど/笑)の字がクソ下手なせいでストーリーが更にややこしくなってたり,ヨメとムスメにはいいトコ無しのドMなのに腹筋さん演じるもじゃき(本名:もとき)に対しては超ドSだったり,妙に耳に付くもじゃきいじめの歌を披露してたりで愉快でした。
山内くん,やっぱ大好き

大王のすっとぼけ具合も前作に比べるとやや少なめ?ながらも健在。
劇中もひょいっと出てきて面白いトコちょっとだけ掠ってくんだけど。
最初と最後の,ストーリーテラーぷりが◎。
今回の終幕のコメントはマジ秀逸でした。あのキレはすごい。あんなに笑わされるとは思わなかった。

あー。
物語終盤,山内くんがまさかのドS発揮してた。
タカユキなのに。

川下さんに対して「自分だけサクサク予定こなそうとしやがって…そんなことはさせんぞ!」て。
「自分だけ最終の新幹線で大阪帰ろうとしやがって…帰れると思うなよ」ってニヤリとしてた。 
ムダに芝居引っ張って,川下さんをヒヤヒヤさせてました(笑)。ベントラー!
楠見さんも便乗して突然アドリブでえらくオーバーな芝居しだして,川下さんがどうこうってより何故かキッチュさんがツボ入っちゃって笑い崩れてた。
どっちかっていうとキッチュさんの方が共演者を笑いツブす方なんだけどね。 怖いわねPiper。
カーテンコールも大ラスってことで客もしつこく拍手するもんだから,川下さん「もう呼ばないで!!ホントに!」ゆってたし。

いやー楽しかった(15分寝たけど)。
ゆるく溶けかけた脳ミソには丁度いい難易度。
詰まるところ,感想は次の一文字に集約されるんだけど,ね。

「……で?」


Elizabeth.jpg今のうちにちゃんと観ておこうシリーズ第二弾。
(ちなみに第一弾は美輪様です)
今年はToDoリスト消化しますよっ!

でもなんでまた最前列来ますか…orz
最前はステージからの諸々をダイレクトに浴びすぎるから仕事帰りとか疲れてるときはキツいってゆってるじゃない…(苦)。

えーと,'62年にリンゼイ・ケンプ24歳でカンパニー立ち上げだから,今年で御年70?!70歳で現役か!すごいな!(ていうか恐ろしい)

はじまりは,指を銜え,うつろに宙を見つめるエリザベスが一人,ただ立ち尽くしているシーンから。
老いたエリザベスを演じる,老いたリンゼイ・ケンプ。
メアリーI世崩御の一報(とそれに伴うエリザベスの即位)が,回想のスタートとなるんだけど。
動き出したエリザベスは,ふわりふわりとまるで重力なんかないみたいにステージの上を舞っていて,その,追想に漂うように(躍動感では決してなくて)動く体躯に,目を奪われる。
言葉なんて,まるで必要ない。
エリザベス以外の登場人物が話す最低限の台詞と,オペラのように歌われる歌。
舞台装置もとてもシンプル。

リンゼイ・ケンプをはじめ,ステージの上に立つダンサーの,その体が何よりものすごく雄弁なので。
そしてその身を包む衣装がとっても豪奢なので。
それ以外に,別に何もいらないよね?って。

観終わって,家へ帰る道すがら。
ふと気づいたらワタシ,完全にお芝居を観た気になっていた。ダンスじゃなくて。
その瞬間に,本気でリンゼイ・ケンプの凄さというか怖さを実感したね。
別に見てないよ!今日は芝居は!!と内心一人でつっこんだ。

衣装,すばらしかった。
美しいだけじゃなくて,ユーモアと皮肉と,猛毒が混ざってる。
衣装担当のサンディ・パウエル,その名前も,キャリアをもともとこのカンパニーでスタートさせた人だって事も知らなかったけど,そのキャリアを聞いて納得。
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の衣装の方なんですね…!
もっといえば「恋に落ちたシェイクスピア」「アビエイター」でオスカー貰ってて,今度公開する「ブーリン家の姉妹」の衣装の人で,好きで好きでしょうがない「ベルベット・ゴールドマイン」もこの人!
もう文句なんて出ないよね。

でも,ひとつだけ贅沢言わせてもらえるなら,できれば,7列目くらいの,程よく全体を眺められる位置から観たかった,かな…と。
なんかもー凄まじすぎて圧倒されてしまって正直へたれた。
完敗って感じ。
コクーンからの帰り,渋谷の雑踏が超キツかった。
お茶をする気力さえ残ってなかったってのがねー。

今観た作品に満足しつつ,「あー。20年前に,観てみたかった…」とどうにもならない思いを抱えるのも「ちゃんと観ておこうシリーズ」の特徴といえば特徴。かな?(笑)
ご招待席来た…!(苦笑)

最前列のほぼ中央て。
歌舞伎町で新感線を堪能した後、下北沢に移動してちょっと休憩。腹ごしらえもこのタイミングで。
観劇ってお席の位置によってはお行儀選手権状態なるよね。

ちょっと前の日本映画専門チャンネルのインタで見掛けた、黒髪で黒ぶちメガネかけた顔ぱつんぱつんの獅童に似た誰かが正に獅童本人だった時はかなりどうかと思ったけど。
岩松了のきっついお芝居。
ちゃんと、ワタシの大好きなきっつい獅童になってたんで一安心。ほっ。

むしろ,すっごい痩せてて逆に軽く驚いたくらい。
青白いほどに色の落ちてた白い肌の色も。地底人ですか。
それはそれで大好物ですけどー。
いやーもう、生ッ白い手首に,鎖骨,くるぶしに。シャツとかパンツの下のホネっとした感じが。
ゴチソウサマデシタ(ふかぶかお辞儀)。

ていうかね。
芝居ほんとキツかった…(苦)。
気安く息をするのも憚られるような。
そんなピィンと張り詰めたような空気のままで,まさかの休憩アリの長丁場。
気力がもたないよーorz

獅童と辺見えみりとの相性のよさは相変わらず。
つか,辺見えみりがきっつい話の負荷に耐えてちゃんとついてきてるのにちょっと感動。
岩松さんの脚本も演出も,ホントにきつくて。
もう色々「怖かった」。
背筋がすうっと冷たくなるような。
そんな空気は[噂の男]から関西テイストとお笑い要素を全取っ払いした印象に少し近いかなって。勝手に思った(岩松さんのが全然容赦ないけどな)。

獅童くん。
大好き。人格的に大概ダメなところも含めて。
脆弱さと同種の繊細さ。脆弱だからこそ容易に箍が飛ぶ。無軌道に。
この人は役者(舞台人)だからそれでいいと思うし,そんな役者・中村獅童が心底大好きだ。

粗暴で凶暴,けどどうしようもなく脆くて弱い。今回のメインの役柄はそんな男。つか当て書き?
諦めて,諦められなくて世界の全てに憤りを感じて,鬱屈した哀しみを怒りが覆い隠してる。
ぐるぐると嵐のように吹き荒れるそんな内面が,薄くて脆弱な自我と外界との膜を簡単に突き破って表層に現れて。
でも,ふと,立ち止まった時に気づいちゃう。自分がどうしようもなく絶望していることに。後悔していることに。
怒りに満ち満ちた表情で自身の言い分と正当性を怒鳴り散らし,そこかしこにぶつけて。
そうしながら,唐突に口をつく言葉。

「どうしてこんなことになっちゃまったんだろうなぁ…」

何を言ってるんだ俺は,こんなこと思うわけないじゃないか,納得してイイ話だと思って乗ったんじゃないかこの話に。でも,本当は少しの,食うに困らない金が手に入ればよかったんだ,食い物があればよかったんだ,別に野良仕事でも何でもよかったんじゃないか,と。ぐるぐると廻る台詞,思考,感情,表情。決定的な自己矛盾。

第一幕終盤の,このシーンの獅童は本当に本当に素晴らしかった。
あまりに素晴らしくて,内心,にんまりしてしまった。

後半(第二幕)は,一人二役のもう片方,第一幕で獅童が演じた男に,そもそも身代わりになってもらっていたルイという男での登場。
エキセントリックさはなりを潜め,ただただか弱く品行方正で退屈な役だったので。
粗野な第一幕の獅童が懐かしくて仕方がなかった。
白いくらいの金髪をきっちりぴちっと撫で付けるから、見た目まんますけきよさん(by犬神家)だったし。

DVDになったら,買ってもいいかなーて思う。
秋とか底冷えに寒い冬の夜とか,ド鬱に浸りたい日とかに独り,鬱々と引き篭って見たい。

大満足。
五右衛門ロック!もうチケット争奪戦辛い…まじで…orz

前回の[IZO]が,J系の誰かさんのせいでそれこそハンパなくえげつなかった(割に作品はワタシ的に不出来だった)せいで,ちょっとだけ心が離れていきつつあった新感線。

今回はRX。[五右衛門ロック]。
森山未來くんとRXの相性の良さは[メタルマクベス]で実証済み。
しかも今回は中島脚本+いのうえ演出,加えてオリジナル新感線メンバー揃い踏み。
いつもよりも少しだけワクワクしながら,これでちょっとダメだったら新感線と少し距離を取ろうかなーてほんのり悲壮な覚悟を胸に,新宿コマ劇へ。

一応念のため所感は下に。
(あ,そうそう。妙に聞き覚えがあった冠くんの綺麗なシャウト声。
 冠くんってSo what?のVo.さんだったみたい。道理で。ワタシ,昔イベントで聞いたことあったわSo what?。アナーキーとスラットバンクス目当てで行ったイベントに出てて,ファンでもないのに最前でニコニコしながら聞いてたらギターの人にホレッてピック手渡しされ,両脇にいたファンの人にギロリとされたのもいい思い出。)
ぴぴん王子2008会場行く前に天変地異起きた。
雨風の勢いすごすぎてお笑いウルトラクイズとかそーゆーノリ。
嬉しくないにもほどがあるサプライズありの,PIPPINさん。

今日は相葉ピピンの回。
「超」も「絶」もつく良席をどうもありがとうございます。

ピピンってあのピピンだよねえ,小ピピン。ちっちゃい王さま。
高1の世界史で覚えた覚えた。
とかてっきり思ってたら違ってビックリ。
有名なのは小ピピン(カール大帝のパパ)だけど,今回の舞台のピピンはカール大帝の息子の方のピピンらしい。
ってゆーかピピンってむっちゃくちゃ沢山いたのな。
小ピピンのじいちゃんもひいじいちゃんもピピン(それぞれ中,大)だし酷すぎる顔芸で度肝を抜いてくれたルイ1世の息子にもピピンっているし。

そんな"One of the 大勢ピピン"の,悩み多きものがたり。

っていうか。
ストーリーテラーな賢也さんと中河内くんが持って時折チラチラチラチラちらつかせてた拳銃が気になって気になって,そのシーンはもう全然集中できなかった。
いつ,ぱぁーんって鳴らされるかと思って。
(そして結局鳴らされなかった。身構え損。完全にビビり損。)
パーンてやられたら左耳アウトっぽい感じだったから。席の位置的に。ステージとの距離が。
そんなスリルとサスペンス。ワタシだけドキドキ。まじいらないから。
次,再演あって,もし観に行くことになったら,心から安心して最初から最後まで観たいと思う。ホントに。

ええとええと,衣装が気が利いてて可愛かったです。
ダンサーの男の子チームの衣装が好き。
あと,継母ファストラーダのピンクのドレスの裾というかフレアの出し方が◎。
あのドレスはいらないけど,あーゆーデザインのスカートがあったら欲しいな,って。

子役が。カワイイ子の方で,出てきて相葉ピピンに話し掛けた瞬間に「キター!」と思いました。
殺人的(笑)。あれだ。[お気に召すまま]のメイたんと一緒だね。
動物と子どもは反則だよ。

賢也さんすごかったです。
ごめんなさい。こんなに凄いとは思ってなかった。ちょっと見くびってた。
カッコ良いわ胡散臭いわでもうよくわからん。
「みなさーん!この国を,かえなければなりませーん!」みたいなことを訴えようとするピピン王子と2人,演説台の上で並んで,これ!拡声器持ってんだからあんたコレ使って!て突っ込む賢也さんと,未亡人カトリーヌの屋敷で掃除とかしてみるけどまんまと飽きたよ!なピピン王子がステップ刻むのに合わせて一緒に軽く踊っちゃう賢也さんが好き。ピピン王子とセットで可愛かった。
櫻井"怪物王子"敦司
つうか,シルクハットとステッキが似合うと,なんか,存在としての序列が上がるよね。
(ステキなステッキの法則。魔界へようこそ。)
ぴしっとタイトだけどそれでもどこか華やかな雰囲気の黒尽くめ衣装と,ハットとステッキ,…とダンス。
ふっ,と年末に見た誰かの姿が脳裏をよぎって内心吹きました。
(「誰か」:イメージ図
 
カッコイイ賢也さんとのコンビネーションが非常に良い感じだったピピン王子。
あ,乱交気味な愛の交歓(と書いてまぐわいと読むぜ!)ダンスもセクシーでよかった。
わーて。こう,手指の間からガン見する感じで。

相葉くん。
初見でした。
出てきた瞬間,薄ッて思った。
薄っぺらい子出てきたよ!て(ド失礼ですみません)。
ほんの僅か,ちょっとだけワタシ的にダメな角度あったけど。
見てくれ的にはほぼ完璧に近い部類。すげーや。
がんばれーって呟きながら見守りたくなる感じ,なのかな。とても良い意味で。
えっとね,久しぶりに見た,というか。いた,と思いました。
この子,しっくりきてない子だよね。自分自身に。持て余してる。
ゆらゆら揺らいでる。そんな雰囲気だ。
ぴしっとぴったり,自分が自分自身にまだ,フィットしてないのかこわくてできないのか,したくないのか。
その,未来と可能性が楽しみな。
しっくりきたときの彼はどんなふうなんだろう。

あ,あと,ムダにワタシをドキドキさせた中河内くん。
この子もまだまだもったいない感じ。
このままでも,多くの彼のファンが予想してる程度の確変はかかるとワタシも思うんだけど。
でも,個人的には,キャリア的にとんでもなく酷い目(=役)にあって,えげつない確変かかってわけのわからない方向に大化けすれば良い,と思いました。
さっさと振り切っちまえ。

そんな感じの[PIPPIN]でした。
ラストの手法はブロードウェイミュージカルのお作法に則った正に,な感じが。
ちょっとヘドウィグのラスト直前を連想しちゃたりして。
でもってまさか下も?!とか勝手に軽く焦ったりして(ヘドウィグがパンイチだからさ)。
完全に無駄な焦りでした。自分に苦笑い。

楽しかったー。
要は蓄積すること 忘れないよ も 覚えてろよ も
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